評価されなかった悔しさをバネに、1年でシニアコンサルタントへ昇格した理由
2026.6.30
コンサル未経験で入社し、1年でシニアコンサルタントへ昇格した社員をご紹介します。入社1件目の案件では継続契約に至らず2カ月での短期離任、最初のプロモーションのタイミングでも昇格を逃しました。しかしその悔しさをバネに、自ら5つの改善策を見出し実行した結果、1年で昇格を果たしました。何を学び、どう変わったのか。彼の歩んだ道のりを紐解きます。
― これまでのキャリアの経緯を教えてください。
新卒でSIer(システムインテグレーター)に2年間勤務した後、県庁の行政職員に転職しました。そこで、事務作業の非効率さや不合理さを目の当たりにして「これを変えたい、より社会的インパクトの大きい仕事がしたい」という思いが強くなりました。そこからコンサルタントというキャリアを意識するようになり、まずBPOファームでプロジェクトマネジメントを学んだ上で、アクティヴァーチへの参画を決めました。
― アクティヴァーチを選んだ理由は?
率直に言うと、福井社長のお人柄に惹かれたことが一番の理由です。最終面接が福井さんだったのですが、その場にいるだけで「どんな人生を歩んできたんだろう」と興味を抱かせるような求心力があって。加えて、社内懇親会など横のつながりが充実していることも決め手になりました。現在も定期的な懇親会に参加しています。
― 現在はどのような案件を担当していますか?
大手メディアの案件を2つ同時に担当しています。一案件は放送設備の大型移転プロジェクトのPMOを務めており、もう一つの案件は大規模システムの構想検討プロジェクトでメインPMを務めています。各案件でドキュメントレビューやタスク管理など配下メンバーのサポートも実施しています。
― 最初の案件では、クライアントから評価を得られなかったそうですね。
入社一件目の案件では、継続的な契約に進展せず短期間で離任を経験しています。反省点として、『クライアントファースト』の意味を履き違えていたことがあります。提案書執筆を支援する案件だったのですが、クライアントから指示されたフォーマットが目的に沿わないものだったにもかかわらず、「クライアントファーストだから従わなければ」と思い込んでしまいました。結果として目的からずれたアウトプットが出来上がってしまったのです。
― その後、どのような改善に取り組みましたか?
主に五つの改善に取り組みました。
① クリティカルシンキングを怠らない
批判的思考といいますが、これはお客様を疑うのではなく、物事の本質を捉え、改善提案を通じて目的に近づく姿勢だと理解しています。一件目の案件での反省から、この姿勢を徹底しました。
② 質より量のインプット
入社後数か月は、何をどの方向にインプットすべきかも分からず、とにかく先輩に勧められた書籍や動画コンテンツを片っ端から吸収していきました。そうした積み重ねが、今ではお客様との折衝にも活きていると感じています。例えば、事実と解釈を切り分けて伝える重要性に気づいたことで、論点を整理しながら関係者との認識を揃え、スムーズに合意形成を図れるようになりました。
③ 学習内容を抽象化してメモに残す
大学受験時代に、学んだことを抽象化して集約するノートを取っていたことを実家帰省時に思い出しました。その翌週から案件でも同じ手法を導入し、「このシーンではこう立ち回るべき」というメモを蓄積。現場でそのまま当てはまることがないと、新たなメモを作り、さらに抽象化したメモを作るというサイクルを回しています。どのシーンでも再現性をもって価値発揮できるよう、アクション候補を蓄えるということです。
④ 素直にフィードバックを受け取る
社内の先輩や他社のコンサル経験者に、コミュニケーションやキャリアビジョンについて積極的にフィードバックをもらいました。耳の痛い指摘もクリティカルシンキングで客観的に受け止めることで、自分が伸ばすべきスキルと向かうべき方向が明確になりました。 その課題を克服するため、適当にお題を設定してプレゼン資料を作り、プレゼンの様子を録画して自己レビューすることをひたすら繰り返しました。自身のドキュメンテーションや話し方の癖と向き合い、結果として、ドキュメントレビューの手戻りが減り、お客様と正確にコミュニケーションが取れるようになった自覚があります。
⑤ プロアクティブに挑戦する
福井社長もよくおっしゃっているのですが、「プロアクティブ」の「プロ」は接頭語で「前もって」を意味します。私の解釈では、プロアクティブには「自分自身への姿勢」と「クライアントへの姿勢」という二層構造があります。楽な解釈や無難な行動に流れがちな自分を打破し、お客様への先んじた行動で信頼を先取りし、不確実性をコントロールする。これに気づけたことが大きかったと感じています。具体的には、上層部が集まる会議でも能動的に発言したり、お客様のちょっとした変化に気づいて声をかけることも心掛けています。今では「先んじて動いてくれてありがとう」とお客様から言っていただけるようになりました。
― プロモーション成功の秘訣は何だと思いますか?
最初のプロモーションのタイミングでは、昇格できませんでした。そのショックが大きくて、何が足りないかを自分なりに言語化して先ほどの五つの改善策に落とし込みました。評価を意識したアピールよりも、まずは地力を高めることを優先した点が大きいと思っています。基礎力の向上に伴い、クライアントからの期待値が「判断材料を集める調整役」から、「自分で判断して進める役」に変わっていきました。こうした期待値の変化と再現性のあるアウトプットが、最終的にプロモーションにつながったと考えています。また、社内でも月間MVPをいただくなど、やりがいと手応えを実感しています
― 気持ちの変化もあったそうですね。
アクティヴァーチに入社してから、自分に自信が持てるようになりました。世の中にこれだけの仕事をしているんだという誇りが生まれてきました。実は、大学受験で二浪の末第一志望に届かなかった経験があります。10数年間、目を背けてきた大学受験の失敗を、自信がついたからこそ臆せず振り返られるようになりました。その結果、過去の自分から学べるものがあった。それが先述のメモです。
― 今後挑戦してみたいことを教えてください。
これまでは自分自身の成長にフォーカスしてきましたが、今後はそれを土台に周囲への波及を意識していきたいと思っています。現在の案件には複数の後輩が加わってくれているので、チームアクティヴァーチとしてのチーム力を高め、それをお客様に示していきたい。またお客様を含むチーム全体の最適化にも貢献したいと考えています。自分の成長を周りへ波及させていけるビジネスパーソンになることが、今の目標です。
自ら改善策を見出し、客観的な視点からのフィードバックを素直に受け止めながら成長。それを個にとどまらず会社全体、そしてお客様へという視座が高まるキャリアがここにありました。
